tacassi noob!

業務アプリ作って35年、が好き勝手に語る

「___のサーカステント理論」というのを考えついた。
(空欄「___」に適当な語句を入れよ)

サーカスのテントのように、背の高い構造を一点を引き上げることで作るとしたら、そのテントが高ければ高いほどテントの基部を大きくしなければならないし、自ずと大きく広くなってしまう。人民の繁栄と安寧を実現するには、一党独裁という一点支配が人民を強権でもって引っ張り上げねばならない。その頂点部分をより優れて快適な標高にするには、その土台となる支配地とそこに住まうダメ人間が大量に必要となるわけで(いわゆる「2:8の法則」)、それが国の覇権、世界征服の野望の根拠なのだ――ということ。

この辺は欧米列強がやらかしてきた帝国主義と同じだ。だから彼の国が現在やってるのは半世紀から百年前の欧米の真似なんだと思う。

が、この理論の欠点は、拡大し続けねば維持できないということ。だから月の裏側にまで手を伸ばす。しかし、やがては人類の宿命的な限界に突き当る。そのとき、そこで、何が起きるのか。

そもそもの考え方が間違っている。

負け犬の遠吠え的によく言われることだが、ひとつの物差しで高さを測って較べようとするから間違う。だから、サーカステントになるのだ。自国が使っている物差しが世界的に唯一正しいという前提が間違っているわけだが、残念にも幸いにして、かの歴史は五千年前からそれを繰り返している。いや、人類の大半がその物差しを使って、取り敢えずいままではうまくやってきたと信じ込んでいる。

高みを目指して突き進む坂道の頂上の向こうに何があるのかわからないけど、取り敢えず今のところは順調じゃん? ということで、断崖絶壁に向かって疾走しているかもしれないというのに。大陸的おおらかさ、かな。自尊心というやつ。自信が自画自賛へと変わる。

自己疑念を否定するところに反省は難しい。自己批判・自己否定になるからだ。「自己疑念は負け」という意識が、頂上の向こう側に薔薇色のニセ物を描いているかもしれないのに。

その点、自然災害に翻弄されてきている人々は幸いだったのかもしれない。取り敢えず闇雲に突き進むだけのゆとりがなかったから、他の人類と同じように頂上の向こう側にまで思いを馳せることが出来なかったとしても、間違った確信で驀進するなんてことはやってこなかった。取り敢えず、1868年までは。

以上は仮説。
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