あまりにも莫迦らしいから書くのも面倒なんだけど、簡単に云ってしまうと、
・Google Geminiは、口数が多いクセに基本が出来ていない。数値計算が苦手だし、応用で間違いを犯す。たとえば、直前に金の密度を訊ねると、プラチナの体積計算で金の密度を適用するとか、ゼロが9個つくような桁数の多い単純計算で失敗する。
・MS Copilotはスノッブ。いろいろ考えてる風にもったいぶって計算過程や出典を一見して学術風に表示するけど、基本的な数値計算ができないのは Geminiといい勝負。そもそもお前ら、検算してないだろ。
いまのところ、Claudeが3者のなかで一番マトモかと思われるけど、でもやっぱり信用できない。
AIはニュアンスとフィーリングで回答するから、論理性は人間が前後左右から確かめて、ときには斜め後ろから刺したりしないといけない。これら3つのAIで同じ質問で使って回答を見比べたり、自分の質問文やAIの回答文を分解して、個々の要素について再質問して妥当性を検査したりしないといけない。
たとえば、「現在までに地球上で採掘済みのプラチナを立方体にしたら、一辺は何メートル」という質問に対し、Geminiは6千トンをグラムに換算して5億4千万グラムとしてきた。おそらく 6000*1000*1000 でゼロが9個つくので、これを「6e+9」と表現するところを変な具合に勘違いしてるんだと思う。桁、違うし。
そこで改めて「6千トンは何グラム?」と訊ねると
計算方法
・1トンは1000キログラムなので、6千トンは6000キログラムになります。
・1キログラムは1000グラムなので、6000キログラムは600万グラムになります。
だと。キログラム換算、できてねーじゃん。Google検索で調べると、ちゃんと「6e+9グラム」と回答する。こんな検証作業をしていると、まるで、スプーンを巧く使えなくてボロボロと食事を周りにこぼし散らかしている小さな子供の世話をしているような気分になる。これだったらAIなんか使わないで、ググった結果を使って自分で計算したほうがいいじゃん。
ちなみに、同じ「プラチナ」質問を Copilotにしたら立方根の計算ができていなかった。
こんないい加減な仕掛けを使って小中学生が宿題をやっているのかと思うと、なんだかなぁ、て気分になる。桁数が多いとか、論理が込み入っているとかしたら学校の先生は読み飛ばしちゃう可能性があるでしょ。
そして、そのまま子供たちは大きくなって、論理性や検証性が弱いまま大人になって、そんな「社会の養分」になりそうな人たちがアップしたコンテンツでAIが学習したり、こういう人たちがAIの技術開発に携わったりするんだとしたら、これ、一種の「負のエコーチェンバー」と呼べる社会状況なんじゃないか、て。
人類、さっさと滅びるよ。