tacassi noob!

「生産性を高める」てよく聞くけど、何だろ、て思う。安く大量に作る? いやいや、もう十分すぎて要らないくらいだから、もの増えちゃって贅肉とか汚部屋のもとだから。付加価値をつける? そんな新規開発力とかアイデアとか、無いでしょ。欲しいものはたいがい中国・深圳の会社が安く作ってるよ。省力化して人件費を抑える? それ、人減らしした分を残った社員に分配するってこと? 

その辺の定義を曖昧模糊としたまま「討論」とか言ってるけど、それ、放談でしょ。

ざっくりした数字だけど、日本の会社の数は約4百万社。大企業とされるのは1万社。99%は中小企業だそうだ。従業員数だと7割が中小企業。大手企業の多くは大都市圏にあって、つまり大都市圏の大企業の賃金は上がるけど、地方の中小企業はそうじゃなくて、て、どうなる? 「やっぱ都会の大企業だろ」て、田舎の若いのが続々と三大都市圏に集まってくる、て構図を考えちゃうんだけど。

まあ、取り敢えずそれで大都市圏の大企業の企画開発力が増したとしよう。いっぽうで、地方の下請け中小企業は現在の賃金のまま人が集まらなくて倒産、閉業が相次いで、大都市の大企業が製品を作ろうと思っても作ってくれるところが無くなってるとか、作ったところで運び手が足りなくて注文を断らなきゃいけないとか、そんなことにはならないのかな。

「賃上げ」と一瞬あったかくなるかもしれないけど、すぐに冷え込んだりしないのかな。
©tacassi noob! / TAFWORKS / 機械太郎 Kikai Taro ✉ 2023-2024