tacassi noob!

Microsoft Family Safety が設定しろの確認しろのと寄こしたが、いまさら感 満点。そんなの、子どもが成長してとうの昔に不要になってる。ていうか、こういうのは欺瞞の延長線上にあるし、GAFAMも政府も行政も教職員も保護者も、つまり、無頓着にネットを毎日使っているオトナのダメさ加減の現れなんだよな、て思う。

おそらく、40年前のデジタルなオトナ達の多くは気づいていたと思う。そのうち子どもたちは自在にコンピュータやネットを使いこなす時代が来るよな、て。当時はまだ牧歌的なコンピュータ環境の景色が広がっていて、自助努力とボランティア精神がヒッピー文化の余韻を引きずっていた のどかな時代だった。もちろん、コンピュータに卵を生むカッコーとかいたけど、いまのネット広告や類するダークサイドに較べれば平和なものだった。素晴らしいデジタル・ワールドで自己実現を! ようこそ、子どもたち! 

全ての人にコンピューティング・パワーを、というのは理想郷としては素敵な未来像だったけど、その前提となる想定ユーザが牧歌的住人だけだったのがマズかったんだと思う。誰もがコンピュータ・サイエンスとかネットワークとかを理解して使える社会を構築するには子どもへの教育が必要だったが、当時のオトナ達は自分たちがそうだったように独学独習で身につけた技術を、子どもたちも同様に自分で身につけるだろうと無意識に信じ込んでいたのかもしれない。

そんな理想と現実のスキマに広告業界が入り込んで、実際に出来上がってしまったのが牧歌的草原を造成して作られた地雷原じゃないかな。いまさら、ネット初心者の子どものために砂箱的ネット環境を、なんて言っても手遅れで、もう、あとは行くところまで行き着くしかないだろ、と思う。

プラットフォーマーが「ファミリー」なんて言葉を使うと胡散臭いんだよ。
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