tacassi noob!

業務アプリ作って35年、が好き勝手に語る
A man who has been creating business applications for over 35 years talks freely here.

ハーヴァードのアヴィ・ローブ先生が、またもや物騒な言説を繰り出してきた。

https://avi-loeb.medium.com/a-remarkable-new-anomaly-of-3i-atlas-420065c2cddf

2惑星の重力の影響下において、どちらかの重力圏内に第3の極小の物体が安定的に軌道を描けるようになる半径をヒル半径というらしい。ヒル球の半径とされ、ヒルは発見者である米国の天文学者の名前。フランス人のロシュも見つけていたのでロシュ球とも呼ばれる。
機動戦士ガンダムで知られた(?)ラグランジュ点は、ヒル半径の上に並んでいるわけだ。

さて、3I/ATLASが非重力加速を見せた後の木星接近時の位置を計算すると、木星のヒル半径とほぼ同じであることが判明した、と。ここで木星への探査機を放出するんじゃないか、というローブ先生の予想なわけだ。もし3I/ATLASが人工天体ならね。幸いにも、木星には地球人の探査機が周回しているので、その一部始終を目撃できるんじゃないか、という。
既に木星に向かっている3I/ATLASを、地球から追いかけるなんて無理だけど、とりあえず木星探査機が役に立つことに期待できる。

さて、問題はこの先。ここからは私が考えたこと。

木星のヒル半径を狙うための微調整として、近日点通過あたりでの非重力加速がおこなわれたのだとすると、この「探査機」はAIのような、状況に対してリアルタイムで反応する仕組みを持っていると予想できる。としたら、どうか。

太陽系に向かって接近する途中で、当然ながら地球からの電波を拾っているはず。なぜなら様々な周波数で周辺、特に進行方向の電波状況を調べているはずだからだ。としたら、既に地球人に「気づいている」はず。何万年か何十万年か、それとも何億年か、実に気の長い航海の果てに出遭った知的と思われる存在を無視して通り過ぎることができるものだろうか。
何十億年の深淵に向かって探査機を送り出すということは、彼らには好奇心があったということ。とすれば、無数に存在してはいても、なかなかお目にかかれない自分達とは異なる知的生命体の存在を無視して通り過ぎることなんてできないだろう。

ということで、3I/ATLASが木星で探査機を放出するなり木星の探査活動を終えた後に、その軌道がどのように変化するのかが注目すべき事柄になってくるだろう。再び何らかの非重力加速が起きて、軌道が変化するかもしれない。いきなり地球に向かうのは非効率的だろうけど、これまで言われてきた双曲線軌道が、太陽をまわる楕円軌道に変化するかもしれない。

気の長い航海ができる種族なんだから、人類との会合が何百年か先になっても構わないような軌道を描くかもしれない。もしそうだとしたら、その何百年かのあいだ、人類はずっと気をもみ続けることになるのかな。イーロン・マスクや中国共産党はすぐにでもロケットを打ち上げて熱烈歓迎に向かうんだろうけど。

ともかく、3I/ATLASが彗星のような自然物ではなくて、地球外知的生命体の営為の結果なんだと思いたい気持ちがある。それはたぶん、好奇心のおかげなんだろう。結果として彗星であってガッカリするかもしれないけど、もうしばらくは楽しめそうだ。

/*
宇宙の共通言語は数学だという考え方があるが、共通の動機は好奇心かもね

The universal language is mathematics, and the universal motivation is curiosity.
―― Kikai Taro
*/

©tacassi noob! / TAFWORKS / 機械太郎 Kikai Taro 2023-2025