定期的に通院している都心の循環器内科で診察を受けたら、ふだん院内処方されている3種類の薬のひとつがないので、院外処方にします、と云われた。こんなの、ほんと珍しい。この二十年間で一度あったかな、くらいの珍しさ。
そこで、近所のウェルシアの調剤薬局に寄って、ホームドクターの近所の薬局に寄って帰ってきた。そう。薬局でも手に入らないから、薬局のハシゴをしちゃったよ。
ヘルベッサーという心臓の薬が市場から払底していて、ジェネリックも入ってこないらしい。
まずウェルシアに行ったら「お調べします」と待たされて、「ヘルベッサー以外の2種類が入荷待ちになりますけど」みたいなこと言ってたのに、結局、「しらべてみたらヘルベッサーやっぱりないです」、「複数の薬局を見つかるまで行脚するしかないですね」となって(もちろんこの通りに言ったわけじゃなくて、論旨がこんな具合いということ ウェルシアの薬剤師さんも気の毒がってたけど、どうしようもないよな)、びっくり。日本て心臓の薬が手に入らない国だったんだ、と。
ああ、そうだ、ホームドクターの内科の近くに薬局があったと思い出して行ったら、「田辺三菱の先発はやっぱりないんだけど、ジェネリックならさっき入ったばかり」と。一箱だけ確保できていたらしい。仕方ないのでジェネリックで手を打って、残り2種類は明日には入荷するからということなので、処方箋を預けてきた。正直、ジェネリック、嫌なんだよ。気持ちの問題だけど、水虫薬なんてのみたくないもんな。
帰って荷解きしてシャワーを浴びてネット検索したら、ほんと、騒ぎになってた。「生産体制の変更のため」出荷減少だそうだ。薬局の薬剤師さんによると、ジェネリックにシフトし過ぎで先発のメリットが減りすぎて、お陰で新薬の開発もままならない状態になっているんだそうで、これ、先発系の反乱じゃないかな。厚労省への当てつけ。
農水省もダメダメだし、ほんと、日本の国家公務員て〇〇ぞろいだな。高偏差値〇〇というやつ。結局、有事の際は海外で作られたワクチンに頼るしかないという状態にしちゃって、これ、食糧だけじゃなくて医療の安全保障問題でしょ、きっと。
日本は心臓の薬が手に入らない国になりました、とさ。まあ、2軒目でなんとかなってよかったけど。
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こういう情報をネットで得ようとすると会員登録とかカネを払わないと読めないとか、そもそもそのへんのメディアの姿勢もどーかと思うけど、さ。
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